中学受験 問題文を正しく読む方法3パターン
問題文を読み間違えて、大問1の簡単な問題や正解率の高い問題を落としてしまうことはありませんか。そして、こういう場面になっていませんか?
また問題文を読み間違えてケアレスミスしてるじゃない!ちゃんと読みなさい!
ちゃんと読むってどういうことー?
ちゃんと読みなさいではどうしたらよいのか子供も分かりません。
ここでは問題文を正しく読む方法を3パターンご紹介いたしますので、ぜひ一つでも二つでも取り入れて、1問でも多く子供本来の学力が発揮できる状態にしていきましょう。
1.文字を正確に読む(初級編) 4年生まで
2.問題の条件を整理する(中級編) 5年生まで
3.問題の問いを理解する(上級編) 6年生まで(難関校目指すなら5年生まで)
1.文字を正確に読む(初級編)
- 細かく区切って読む
- 最初は句読点ごとに区切って読むのがおすすめです。
問題文には余計な情報は含まれていません。そのため、句読点ごとに「前提条件」「式に使う数字」「問い」のいずれかが書いてあります。それらを一つ一つ分けて読めば読み間違いは無くなります。 - 区切って読むのを意識するために、句読点ごとに「/」を書くなどしてもいいと思います。
- 最初は句読点ごとに区切って読むのがおすすめです。
- 音読する
- やはり、音読は有効です。短い文章でも数式でも音読してください。
- 目で問題文を見て、口で問題文を発声して、耳で問題文の発声を聴く。これだけで結構ケアレスミスは減ります。数字の読み間違いも減りました。
- 音読は家庭学習時しかできないと思いますので、日々の習慣として身に着けてほしいです。
- 先の文章を隠す
- 下敷きで一文ずつ読み、先の文章を隠すように問題文を読んでください。
- リーディングトラッカー(間が透ける定規のようなもの)もありますが、下敷きで十分だと思います。
いずれも慣れた頃には初級編を卒業です。
2.問題の条件を整理する(中級編)
- 重要な部分にチェックを入れる
- 数字や条件、問いに〇印か下線でチェックを入れましょう。
- 聞いているのは「時間」なのか「距離」なのか、「面積」なのか「外周の長さ」なのか、など。
- 「もっとも簡単な整数」、「すべて挙げよ」、「間違ったものを選び」「ひらがなで答えよ」など。
- 式や図、表を書く
- 式に加えて、図を書いて問題文の条件を整理しましょう。複雑な条件の場合は表も使いましょう。
- Aくん、Bくん、バス停、A地点、B地点、池の周り、木と木の間隔、カードの数字など。
- ここは塾でも習ってきていると思いますが、後日まとめていきたいと思います。
ここまでが日常的にできれば、偏差値は高いレベルで安定していると思います。
3.問題の問いを理解する(上級編)
- 問いのパターンを覚え、それに当てはめる
- 図形のパターン、問題のパターンに当てはめながら問題文を読む。そして、知っているパターンとの違いに気付ければ、その点をさらに精読します。何が特殊な設定かどこに注目すべきかを見定めてください。
- 算数であれば数多くの問題パターンに触れることが重要です。過去問は志望校だけでなく、同じランクの学校の問題も有名中などで触れてください。あと、「図形の必勝手筋」などのカードで触れるのも良いと思います。
- 国語であれば、テーマ設定に応じたテンプレートを頭に叩き込んで置いて、それとの違いを問題文を読みながら絞り込んでいく。戦争がテーマなら「罪悪感」「悲惨」「生と死」「家族の絆」など。
- 出題者の意図を想像する
難関校を目指すのであればこれらを志望校特訓などで対策することになります。
今回ご紹介した3パターンはいずれも身に着けると成績向上できるものです。ただ、一朝一夕でできるようになるものでもありませんので、子供の苦手な部分から少しずつ試して、成功体験を積んで、その後に増やすのが良いと思います。
太郎のケアレスミスが無くなるまで、まずは初級編を頑張ります!
上級編は塾の志望校特訓と過去問対策で磨けるわよ。どれだけ「この問題前に見たことある」の感覚が作れるかが難関校では勝敗を分けるわ。焦らず一歩一歩やることね。